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[TEXT:吉田 高盛(YBS横浜ベイスクール)]
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■丁寧語(ていねいご)〜
相手が誰であっても、普通の言い回しではなく、ていねいな言い回しを使いたい時に加える言葉です。「〜です」「〜ます」「〜ございます」などを下に付けたり、「お〜」「ご〜」をものごとを表す言葉(名詞)の前に付けたりします。
例 「ぼくは朝、しっかりとご飯を食べました。」
どうですか。皆さんもこうした言葉ならだれに向かって使っても、おかしくはないと思うでしょう。たとえ、まだ赤ちゃんの弟にでも、家で飼っている犬のポチにでも、やさしく声をかけようとするとこうした言葉を使うことがあるはずです。このように、相手を選ばずにていねいに言う時の言葉をていねい語と言います。
■尊敬語(そんけいご)〜
相手が自分より目上の人(えらい人)であった時、「自分はあなたよりも低い位置にいますよ」ということを、言葉の使い方でそれとなく伝えないと、相手に失礼になります。つまり、相手を尊敬していることを、言葉づかいで知らせるわけです。ただし、この尊敬語は、あくまで相手が何かをした場合に用いるもので、自分が相手に対して何かをする時に使ってはいけません。では例を見てみましょう。
例〜あのかたはもうお食事を召し上がりました。
この文の主語は「あのかた」で、その人が「食べた」ことを「召し上がった」と言いかえているわけです。さらにていねい語も加わって、しっかりと相手を敬う形になっていますね。ただし、もしこれが「私」のしたことだとして、「私は〜召し上がった」とすると、自分で自分を尊敬していることになりますので、絶対あってはならないことです。想像してみて下さい。今あなたが小泉首相の前に立って、「私があなたに意見をおっしゃった。」などと言うと、「私」は小泉首相よりえらい人になってしまいます。小泉首相よりえらいあなた。これはすごいことですよね。
■謙譲語(けんじょうご)〜
前の尊敬語は、あくまで相手が何かをしたことを表す時にしか使えません。では、自分が目上の相手に対して何かをする時はどうすればいいのかというと、これは自分の行動を低く下げた言い回しにしてやれば、自然と相手は何もしなくても上に持ち上がったことと同じになります。このように、自分の行動を表す時に使う言葉が謙譲語です。
例〜わたくしがあのかたにプレゼントをさし上げた。
相手は目上の「あのかた」ですが、やっているのは(主語は)「わたくし」ですね。この場合、ふつうの言い回しの「やる」では失礼になります。でも、相手は何もしていませんので尊敬語は使えません。そこで自分が何かする時の言葉である謙譲語の「さし上げる」を使って自分を低めてやるのです。
ところで、普段何気なく友達同士で使っている「あげる」という言葉ですが、実はこれも立派な謙譲語です。なにしろ「上げる」わけですから、自分は下になりますよね。手にしたプレゼントを両手で頭より高い位置に持ち上げて、「ははぁー」とやっている自分を想像してみて下さいね。
例2〜先生、私の母が、明日学校に参ると申しておりました。
この場合はちょっと例外のように思えるかもしれませんね。なぜかというと、「参る」「申す」「おる」はそれぞれ「来る」「言う」「いる」の謙譲語だからです。「だから何だよー」と言っているキミ、忘れちゃいけません。謙譲語は「わたくし」が何かする場合に自分を低める言葉ですよね。でも、この文では「来る」のも「言っている」のも「母」です。なぜ、自分を低める謙譲語を使わねばならないのでしょう? 実は家族や同じ会社の者など、自分のグループの人の場合、他のお客さんに対しては自分と同じように低めて、お客さんを上に持ち上げなければならないのです。ですから、たとえ自分の会社の社長であっても、お客さんに対しては低くして謙譲語を使わないといけないのです。
例3〜お客様、しばらくお待ち下さい。社長の佐藤はただ今参ります。
このように、たとえ平社員であっても、お客さんの前では社長を呼び捨てにして、
自分の場合と同じように謙譲語を使う必要があるんですね。
でも社長本人に対して呼び捨てにして名前を呼んではいけませんよ。
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