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国語という科目は、ご家庭では最もやりづらいものとしてとらえられているようです。
その反面、どの中学の受験においても重要な役割を果たしていることはご存知でしょう。
とはいえ、やり方が分からないので、どうしても後回しにされがちなのも事実です。
だれでもやろうと思えば漢字や語句に関しては最低限復習できますが、文章題はせいぜい自分なりに解いて答え合わせをする程度で終わってしまうようです。
全くやらないよりは当然マシですが、算数の場合と良く比較して考えてみて下さい。
算数の場合、間違ったものについてはしっかりと解き直してみて、どこを間違えたのか自分でチェックして理解しているでしょう。
なぜか国語の場合はそこまで考えることなく、正解を確認して何となく納得して(納得したつもりになって)終了してしまうのでしょう。
これでは次回も同じような設問の際に同じようなミスを繰り返す恐れがある訳で、本当に解き方を理解した形にはなっていません。
ただし、それすらしない生徒が多いのは、ちょっと困ったものです。
多少手を抜いてもさほど影響が大きくはないので、ついそのままにしておくことが多いといっても、そのようにしているとじわじわと成績は下って行き、ついには取り返しのつかない状態に陥る場合が多く見られるようです。
文章題のテストの解答欄を見ていると、どうも記述問題を解けずに空欄のままにしている子が増えています。
これは文字離れの進んだ現代っ子ならではの現象ですが、実は解けないのではなく「解こうとしない」「解ける気がしない」という感覚からきている結果のようで、いわばそうした問題から逃避する姿勢ができてしまっているように感じられます。
しかし、実際のところは読解関係の問いの場合、選択肢の方がはるかにハイレベルなところを問うていることが多いのです。ですから、家で見直しをしても、そうしたハイレベルなところを突付いてくる問題に関しては、なぜそれを選ばなければならないのかを理解しきれないまま終了してしまう可能性が高くなります。
これに対し、大半の記述問題は難しいのではなく面倒な性質が強いようです。
難関校の長い記述問題はそう言い切れるレベルのものではありませんが、単純かつ冷静に問いを見つめ直すと、記述は子供達にも書かせることができるレベルの問いであるのに対し、選択問題は子供達にはまず書かせることができないレベルの答えを求めているからこそ、あらかじめ並べられた選択肢から選ばせる手段を採っているのです。
もちろん全てがそうだと言い切れる訳ではありませんが、たとえあらかじめ選択問題として設定されたものであっても、やはり記述問題で書かせるレベルの易しい内容の選択肢は作られません。
ここを良く理解して試験に臨まないと、いつまでたっても「選択肢=楽、記述=難しい」といった誤った感覚に支配され、結果的にたいした成果も上げることができないまま本番の入試を迎える恐れがあります。
確かに選択問題は分からなくても気軽に答えることができます。そしてそのような気楽に書いた答えを「できたつもり」にさせる怖い一面も持っています。
記述問題も選択問題もひとつの問題であって、記述問題だけ差別化して難問ととらえるのはかえって問題です。
逆に選択問題を軽視するのも大きな間違えです。
両方とも大切なのは「読解力こそ最も重要な国語力である」ということを肝に銘じておくことです。
読解力があって初めて記述力が育っていくのです。
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[TEXT:吉田 高盛(YBS横浜ベイスクール)]
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