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私は田舎の寺子屋教師のくせに、時事問題が人並み以上に気にかかる。外でもない、子供たちの学習環境であり、巣立つ先だからである。
この度の米国同時多発テロ事件、湾岸戦争の轍を踏むまいという悲壮な決意で、
「国際社会に目に見える貢献をするために」「憲法の範囲内」で何ができるかと模索する日本の政治は、
外から見るとどこか滑稽に映るに違いないと思っていた。
すると、とうとうそれが完全な笑い話になってしまったことが判明した。
なんでも、アメリカにお伺いを立てたら“Show the Flag”とにかく「旗を見せろ」と言われた。
金だけでは駄目だ。自衛隊を派遣して国旗を見せなければ…。ということで、とにかく自衛隊を現地に派遣して国旗を見せることを最優先に日本の貢献策を検討してきたのである。
私も「ヘー、旗を見せろと言われたのかね」半信半疑に思っていたのだが、それがどうやら、“Show the Flag”はそもそも、旗色を鮮明にしろ、どっちの側につくかはっきりしろという意味だそうな。(巨泉さんを国会議員にしておいてよかったよ。)それを、欧米コンプレックスの日本人が、自国の憲法もアイデンティティも忘れて、「旗を見せろ?」「国旗だ、日の丸だ。自衛隊を派遣しなければ…」と右往左往したのである。もっとも外交官や政府のお偉方は、もともと言葉の意味などはどうでもよく、単に自衛隊の海外派遣にこの言葉を利用しただけなのかもしれないが、それにしても国策の決定にお粗末な英語力が関与していたとは、いかにも日本人らしい話である。
これは今年の流行語大賞確実だそうであるが、そんな一時の流行に留まらず、世界中でもっともっと末永く語り継がれてしまいそうな悪い予感がする。今の子供たちは、そういうレッテルの貼られた日本人として世界にデビューしていくわけである。恥ずかしくないようにするために大恥じをかいた日本人として、堂々と生きていってもらわなければならない。どうする?
いっそのこと、「恥じなど気にするな」と教えてやるか? そうもいくまい。「恥ずかしがるより、まず自分らしく!(但し他人に迷惑はかけない)」それを実践してもらって、少しずつこの汚名を返上してもらうしかないのかもしれない。笑われたっていいさあね。三枚目デビューも気が楽で、結構いいかもしれない。開き直って気楽にやろう!
[TEXT:高橋秀樹(個性を伸ばす教育研究室・伸び伸び塾)]
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