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STAFF DIARY「スタッフダイアリー」
vol.5『戦争と平和』(2001.09.25.)
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職場近くには米軍の基地があり毎日のように上空を爆音とともに戦闘機が飛行している。 日に日にその数が増えていきいよいよ戦争が近いのだなぁと実感する。 日本に住んでいる私達のような若い世代にとっては、 戦争とは半世紀以上も前に起きた歴史的な出来事であってもの凄く遠い非現実のもののように感じて生活している。 中学校の頃に起きた湾岸戦争の時もどこか現実味を感じずに過ごしていたと記憶している。 しかし21世紀になったこの時期に「戦争を実感」という単語をまさか使う事になるとは思わなかった。

日本は「平和ボケしている」などと形容される事があるが私としては「平和ボケではいけませんか?」と逆に問いただしてみたい。 確かに日本の街に出てみると「平和ボケ」した若者達が闊歩し、その姿には時に閉口していますような事もありますが、 基本的には「平和ボケ」というのは私達の望む方向なのではないかと思うのです。

テレビに映し出されるアフガニスタンやパレスチナの難民の様子。そこには勿論「平和ボケ」などという言葉は存在しません。 みんなどこか殺伐としていてその目には狂気をも含んでいるように見えます。テロ成功の報を受けて喜ぶ市民、 「僕は真っ先に爆弾を抱えて突撃するよ。死ぬのなんて恐くない。ジハードのためだから。」と無邪気な笑顔をしながら言う少年達。 そんな光景を見ると悲しくなります。それは「平和ボケ」した私達には到底理解できないものです。 死んでしまったら平和も聖戦もありません。そこには残された者の悲しみしか残らないのです。

「国が経済的にある程度のゆとりが生まれない限り平和は生まれないしテロも無くならない。」とある評論家が言っていました。 経済によって平和がもたらされるというのは些かさみしいものも感じますが実際その通りなのかもしれません。 紛争の多い中東地域でも比較的裕福なサウジやエジプト、UAEからはあまりそういった類いの悲しい事件のニュースは入ってきません。 表面的な知識からですがやはり経済と平和は密接な関係があるように感じます。

経済の立て直しと政情の安定を築き、子供達に平和をもたらしてあげたいですよね。 今回のアメリカが下した「報復戦争」という決断は力でねじふせるだけであって真の中東地域の平和、テロの根絶にはつながらないと思います。 それによってアフガニスタンの子供達の間にアメリカに対する不信感だけが募ってしまうのではないかと危惧します。 やはり報復戦争というはいかがなものかと感じずにはいられません。とても難しい問題です。
TEXT:Takanori Ohshiba

STAFF DIARY「スタッフダイアリー」
バックナンバー
vol.5〜はコチラ→

vol.4(2001.09.17.)
「歴史の影」
vol.3(2001.09.10.)
「家庭と学校の温度差」
vol.2(2001.09.07.)
「デフレ日本」
vol.1(2001.09.04.)
「競争の場所」
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