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vol.12『公立高校哀歌』(2002.02.06.)
「公立離れ」がところどころで叫ばれています。
この現象は今に始った事ではなく、もう何年も前から起きていました。
少なくとも私が高校受験の頃(10年くらい前)には既にそういった話しは耳に入ってきていました。
私達の世代ではこの現象は一過性のブームのようなものではなく、
「公立離れ=常識」の構図が出来上がっていたと思います。
で、この「公立離れ」ですが予想以上に進んでいるようです。
先日、都立高校の今年度の入試倍率・合格目安のようなものを目にしたのですが、
そこに書かれている数字を見て愕然としました。
「マジかよぉ!」と叫んでしまいそうな程のレベル低下。本当にビックリしましたよ。
特に自分の通っていた高校の成績低下には驚きでした。
その昔は「六女」と呼ばれていた名門校で、公立離れが進んでいた10年前も女子の人気・成績は高く、
一応の面目は保っていたと思うのですが、
今年度のそれは当時に比べ偏差値(レベル)は10くらい下がっていました。
「公立離れ=常識」の構図が一般的に常識化してしまったのでしょうか。
親御さんも「できれば私立に」という考えになってしまっているのでしょうか。
私の母校のある学区をよく見ていたら、気がついた事がありました。
軒並みレベルの低下を示している学校が多い中で
唯一10年前よりも上昇している学校がありました。
その高校は昔から「硬派」なイメージがある学校で、
授業や部活なども割とキッチリとしているので、
当時同レベルだった私達の学校(軟派)のみんなは「あそこは大変そうだなぁ」とよく話していました。
私の母校とその高校は学力レベルが同じくらいだったのでよく比較されたりしたのですが、
その2つの高校の間で10年の歳月を経て決定的なレベルの差が生まれてしまった原因に
卒業生として思い当たる節があります。
それは生徒の意識の違い。私達は高校入学時から「一浪は当たり前」みたいな風潮がありました。
それに比べあちらの高校は「あくまで現役を目指す」といった雰囲気が感じられました。
「一浪は当たり前」思想は私達だけでなく多くの公立高校で常識化していた思想で、
それが現在の公立離れに拍車をかけたと言ってもいいと思うんです。
なぜなら「一浪は当たり前」→「浪人の時に勉強すればいい」→「在学中は遊びまくり」
→「受験生・親御さんへの印象悪」→ 「公立高校レベルの低下」となるのは必然。
さらに公立の学校の授業カリキュラムの変更(評判悪いですよねぇ)が追い討ちとなって
公立離れは極限にまで達してしまったと思うのです。
評判の悪さ=成績の下降率はある程度比例すると思います。
わざわざ評判の悪い公立高校に入れるよりも私立といった考えが
親御さんに広がるのは当然でしょうね。
でも公立離れが叫ばれる今の世の中でも学校の学力を維持・上昇させている
公立高校は逆に「オススメ」だと思うんですが、どうでしょう?
生徒の「現役で大学に受かるぞ!」という強い気持ちと
それを支える「学校の努力」が公立離れの最善策です。
どちらか一方だけでは難しいんですよ。両者とも頑張ってくれ!これ以上母校を
落とさないでくれー!(FROM公立卒業生の心の叫び)
TEXT:Takanori Ohshiba
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