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STAFF DIARY「スタッフダイアリー」
vol.10『キャンパスライフという甘美な響き』(20011.20.)
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家庭の事情でやむなく大学を中退した私は 大学をやめてからというもの何となくモヤモヤとしたものを心の中に持って過ごしていました。 そのモヤモヤは自分がもっとしっかりすれば継続して通えたという後悔のようなものや、 小さい頃から「大学に行けば遊べるんだから、今は勉強しなさい」的な発言をしていた親への 不満などさまざまなものが要因としてあったわけです。

そのモヤモヤは時が経つにつれて薄れていきましたが、 それ以後も依然として心の片隅に存在はしていました。 どこかスッキリとしない、どこか釈然としない感情が。 「大学にあのまま通っていたらもっと楽しい時間を過ごせただろうに」 みたいなものを感じ、現状への不満みたいなものをそこへ押し付けていました。

そんな時、ひょんな事から通信制の大学に通う人と話す機会がありました。 それまで通信制の大学の存在など全くと言っていい程知らなかった私は その話しを聞いて「そういうものがあったのか」と感動すら覚えたのです。 まるで心の闇に一筋の光りが射したような感じを受けました。

大学をやめてから二部に入れないものかといろいろ調べたものの 学費の問題があって断念していました。 一部よりかは安いのですがそれでも普通に働きながら通うのは 多少困難な額で、やはり自分の力だけで大学に行くというのは難しいものだと痛感しました。 でも大学の通信制は学費も安いし働きながらも勉強ができるカリキュラムなので 私のような社会人でも無理なく通えるのです。

これは良いシステムと思い、友人にも勧めてみたくなり、 前々から「大学っていいなぁ」と言っていた高卒の友人にこの通信制について話したのです。 きっと食い付いてくるだろうと予測して。 しかし友人の反応は私の予測とは少し違ったものでした。 友人曰く 「いやぁ、俺が大学に行きたいって言ってたのは、 (大学に通っていた)みんなが楽しそうだったからなんだよ。 別に勉強がしたいとかじゃなくてさ。ようはキャンパスライフってのをやってみたかったんだよね。 その通信制じゃキャンパスライフできないもんなぁ。」 私はこの話しを聞いてある意味すごく納得してしまいました。

キャンパスライフと言っても人それそれですが、 飲み会やサークル、そういったものが周囲からは華やかに見えるんです。 そういうキャンパスライフを望むなら確かに通信制で無意味です。 そうした時間ってのも必要だと思いますが、 それでは大学に行く本当の意味みたいなものが希薄すぎるように思えてなりません。

結局私自身、大学への未練=キャンパスライフ不完全燃焼という事だったのかもしれません。 何の目的も無くただ単に周囲の流れにのって受験を重ねていき、そして大学に入った。 そしてキャンパスライフという虚構にはまってしまっていたのかもしれません。 それではいけないんだ。何のために、何がしたくて大学に入るのか。その辺を明確にしていなかった。 だから突然大学を中退して世の中に放り出されてしまった時に 様々な困難と八つ当たり的な不満が生じてしまうのではないか。そう思ったのです。

小学校や中学の時、周囲の先生や両親は 「今は何も考えず勉強すればいい。大学に入ってからいくらでも時間はある。そこで考えればいいんだ。」 とよく言います。でもそうじゃなくてむしろ大学に入る前にいろいろな事を考えておく必要があるのだと。 これから大学を目指す人達には本当の意味での輝いた充実したキャンパスライフを送っていってもらいたいです。
TEXT:Takanori Ohshiba

STAFF DIARY「スタッフダイアリー」
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vol.10〜はコチラ→

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「子供の心に生まれた闇」
vol.8(01.10.25.)
「生息地、渋谷?!」
vol.7(2001.10.15.)
「塾通い、塾選び」
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